ファクタリングとは企業が得意先に商品や役務を提供した際に生じる債権を売掛金という形で保有している場合に割引料を支払って当初の期日より早く資金化、現金化が出来る為の仕組みをいいます。一番分かりやすい例を出すと手形だと思って頂ければ考え方は大よそのところで間違いありません。異なる点とは手形は実際の紙媒体で発行され、かつ得意先から回収した手形であってもその手形が得意先の発行ではなく得意先のさらに得意先より発行された手形を裏書したものであった場合複数者が絡んでいる点が一番大きな異なる点です。同じ点とは、手形にしても売掛金にしても月末で締めて2ヵ月後に現金化されるものを手形であれば割引をして売掛金であればファクタリング手段を通じて2ヶ月よりも早くに資金化が出来る点です。

企業というものは9割以上は借金経営です。運転資金がショートすればたちまち倒産です。借金は会社の信用であったり、担保を提供しての資金調達手段ですが、ファクタリングでは既に当該企業が提供したことに対する対価である債権を割り引くことですので売掛金であっても手形同様に例えば2か月分の割引料を支払うことで調達できる点で単なる借入金とは大きく区別されるものです。但し、得意先によっては自身の債務をファクタリング業者に買い取られることを嫌うところもありますのでこの辺りは得意先との信頼関係を崩さないように注意する必要があります。

逆に、大手と取引する場合等は取引条件に自身の関連会社がファクタリング割引を実施しての振込をしてくる場合もありますので一概には言えません。利用する業者の選定を見極める必要があります。