ファクタリングは引受方法、債権の種類、支払企業の承諾の有無によって、いろいろな種類があります。それぞれの契約内容をしっかり理解していないと、メリットである契約のはずがデメリットになることがあるので注意が必要です。引受方法には買取と保証があります。買取は債権を手数料を除いて買い取る仕組みで、売掛金がすぐに現金化できます。
保証は不良債権になった時に、支払いを保証する仕組みです。ただし、支払企業の信用力が低い場合、全額保証にならないケースがあります。債権の種類は一般的なファクタリングは売掛債権の買取あるいは保証ですが、病院やクリニックなどが保険診療費を受け取る診療報酬債権、輸出企業が輸出先の外国企業から受け取る輸出債権なども取り扱っています。支払企業の承諾には納入企業とファクタリング会社のみで契約する2社間、納入企業とファクタリング会社と支払企業で契約する3社間があります。
2社間の契約内容には売掛金の回収代行を業務委託されることが明記されます。具体的には、支払企業は納入企業の口座に入金します。納入企業は売掛金を受け取り済みなので、入金額をファクタリング会社に入金します。それによって、債権が譲渡されたことを支払企業は知らないことになります。
納入企業にとっては2社間の方が支払企業との承諾を得る必要がないので、手間がかかりませんが、3社間と比べると手数料が高くなり、債権譲渡登記を行う必要があります。
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